2019年10月2日水曜日

life without blood 12年前の実験

人工臓器開発が、倫理問題を回避する王道である。

life without blood という研究テーマがある。ヘモグロビン3.0以下の急性出血性貧血を高圧酸素療法でしのいだという臨床例もあったが、長時間高圧酸素環境にいると、高酸素による合併症を回避できない。

そこで、こういうポッドを作り高気圧耐性の観察機器を自分で設計した。設計ソフトも高かった。完成図はこんな感じである。繰り返します。12年前の話です。三菱重工のOBが親切で数人がかりで格安で制作してくれました。
二~三気圧加圧するので、万一に備えて、防爆の檻も作成した。↑
蓋と加圧部分はこんな感じ↓。

耐圧ポッドの中には酸素と空気の二種類の気体注入チューブと生体信号(心電図電極、その他)を測定できるように配線部をシーリングゴムで密閉した。予算不足で心電図は稼働できなかったが、今ならワイヤレス機器が活用できるところ。


一方でマウスBL6Jの全血液を血漿代用輸液に置き換え赤血球を希釈する。可能な限りヘモグロビンを希釈した。一人実験者なので処置時は動画が取れず静止画しかない。
麻酔下で血液置換し、すぐに救命ポッドに入れなければ、失血死するので緊張する。血液希釈下で酸素低下状態なのですぐに救命ポッドに入れてあげたい。この時は麻酔で眠っています。


私の計算では、1+3気圧の酸素100%では、通常の1気圧20%酸素の20倍酸素圧力が高いため、ヘモグロビンがなくても体液中の溶解酸素が20倍となり、通常の酸素動静脈圧格差を維持できるので酸素不足にはならない。

ヘモグロビンなくても延命しています。次の朝もその次の朝もずっと延命していました。回復力も強かったのでしょう。ここでは透明のプラスチックで囲んだマウスの周囲だけ100%酸素の状態で、安全上、その外(ポッド内)は高圧空気にしております。

この救命ポッドを制御すれば培養効率が、けた違いに高いチャンバーを作れます。何しろ競走馬の創傷治癒に応用しているくらいなので、傷の治癒が早い。細胞の分化増殖に良いはずです。特定の培養細胞が数日かけずとも、数時間で増殖することでしょう。(工夫がいりますが)海底200メートルでは21気圧ですから、ヘモグロビンがなくても空気だけで酸素溶解度は20倍になります。イルカたちに酸素ボンベいらないはずです。



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